煙草を止めて暫くは、気持ちが暗く沈んでしまうような傾向があります。
こんにちは。
今回も前回までの続きで【禁煙】についての記事を更新していこうと思うのですが、やはり禁煙をすると比較的早期に感じるのが、
「肌触りの良さ」でしょうかね。
禁煙して数日の時点で頬を触った感覚が明らかに違ったり、一週間もすると、顔色も「何だか曇った色」をしていたのが
「クリアで健康的な肌色」になってきたりと、改善点が結構自分でも分かります。
「禁煙は美容的いいよ!」なんてものは今更言う程のことでもありませんが、特に美を追求する女性の方などはそう言ったことをモチベーションに禁煙にチャレンジするのもいいのではないかと思います。
まぁそういったことも含めて
「禁煙対策をより詳しくまとめた簡易専門サイト」をこれから製作しようと思うので、仕上がったらそちらの方へリンクを貼らして頂くかも知れません。
禁煙欝に振り回されないようにしよう。
前回の記事の中で
「禁煙後の眠気に注意」ということを書いたと思います。
ニコチンによる禁煙習慣が原因で「アセチルコリン」を作り出す能力が低下することで、強い眠気に襲われるということだった筈ですが、禁煙に挑むに当たってもう一つ、それと合わせて注意して行く必要があるのではないかと思うのが、今回取り上げる
【禁煙欝】です。
一般的「欝」を語る上で重要になる
「神経伝達物質」に
【セロトニン】という物質がありますが、このセロトニンというのは
「精神の安定/感情のコントロール」といったもと全般的に関係した非常に重要な役割を果たすもので、これが不足すると
「情緒不安定」な状況を引き起こしてしまいます。
それで、禁煙を行う場合には前回の「アセチルコリン」だけでなく今回の「セロトニン」の分泌にも実に大きな影響を与える為に【禁煙欝】のような症状に陥ってしまうということになってくる訳です。
というのも、やや複雑なので簡単に言うと
【アセチルコリンがセロトニン分泌の引き金の役割も担っている】為に、結果的にこのような事態になってしまう様です。
【禁煙欝の症状】1.判断力/集中力の欠如
2.無気力感/何もやる気がしない
3.絶望感/生きるのが辛く感じることも1.の判断力、集中力の欠如というのは生活面に直接関与する部分も多くて、例えば仕事で集中力の欠如から
「凡ミスを連続してしまう」だとか、ビジネスにしても生活や対人関係にしても
【誤ったらマズイ判断の局面】というのは結構ありますね。
2.の無気力感というのは、脱力するような感覚ばかり感じて何もしたくなくなるような状況になることがあるということで、
「人と接するのがこわい/誰とも会いたくない」ということになったり、場合によっては
「明るかったあの人が煙草を止めたら無口になった」ということも大げさな表現でなく起こったりします。というか、それが欝状態の特徴ですね。
3.の絶望感というのは特に朝方に襲ってくる場合が多いようで、
「朝目覚めると一日が始まるのが怖く、この世の終わりが訪れた様な絶望的な気持ちになる。」このような【禁煙欝】というのは余り感じなかったという人もいれば、
その後の生活に大きく尾を引いてしまったという方もいて、やはり個人差がものすごく大きいので、これから禁煙にチャレンジする人は自分の状況はどうなのか、常に客観的に把握するのも重要になってくるかも知れません。
よく効く定説的な情報では
「2週間くらいでおさまる」というものがありますが、色々と情報を集めても通常それよりも長い戦いになることが多いようで、
【2~3ヶ月】くらいで楽になったという声が多い印象ですね。
自分の場合も1ヶ月ちょっとくらいはやはり気分の浮き沈みにやや苦労した所があったので、「禁煙欝」は要警戒項目だと思います。
【対策】やはり「セロトニン」の不足している訳なので、そこをどうにか補うようにしたい所ですね。
ただ、この「セロトニン」を作り出す材料になる素材で
【トリプトファン】という物質があるのですが、これは
「体内では生成されず、食品などで外部から取り入れなければならない」という大きな特徴があります。
これは、食事などから上手に「トリプトファン」を取り入れる必要があるということですね。
幸いにこの物質は
「肉類/魚類」などの比較的
「大体みんなどっちかは好きだよね」という感じの食品に多く含まれているので、欝気味の症状が出ている場合は積極的にとってみてもいいと思います。
ただし、症状が結構厄介なレベルで出ている場合は当然食欲も落ちますし胃も弱りますので、正直肉や魚等を沢山食べることはできないと思います。
そこは
「チーズやアーモンド、ヨーグルト」等や、和でいうと
「納豆」とかも含まれているようで、それらの簡単に取り入れられるもので補充するのもいいですし、他には
【サプリメント】等も有効でしょうかね。
こういった、ピンポイントに必要なものが明確な場合は私はサプリメントというのはかなり
「強い味方」だと思います。実際に使用して効果があったという声も複数ありますので、試してみる価値はあると思います。(自分が耐えた時はこの考えがなかったので、じっと我慢しました。)
上の物は知る人ぞ知るハーブ食品で
【セントジョーンズワート】というものですが、「うつ病」や「精神不安」などの症状に有効であるとされて注目されています。ただ、まだまだ研究中の部分が多いようで、明確な効力などのデータがハッキリと分からない部分もあるので、可能性が未知数な印象もあります。
ただ、
「一般的な抗うつ薬と同等の効果があり、副作用も少ない」とされる報告もあり、実際にうつ病などの治療でも進められる場合も多いハーブなので、これもまた試してみるのもいいと思います。
しかし、何より大切なのは「
禁煙をすると禁煙欝というものが起こりうる」ということを確りと心得えて置くことではないかと考えています。
一番怖いのは、「禁煙が引き金」で欝の症状が出ているにも関わらず、
気持ちが落ち込むままに沈んでしまい、挙句の果てに
【自暴自棄】に陥ってしまうということで、そうなると【通常は期間を経て「アセチルコリン」等の神経伝達物質の環境が正常に戻れば改善される筈の「禁煙欝」】から、本当に恐ろしい
正真正銘の【欝病】を発症してしまう恐れが出てきます。
実際に禁煙欝が後々まで尾をひいてしまっているという方はこのパターンが多いようです。
ですから、そういった
「ニコチンの野郎の最後の罠」に踊らされないようにしなければなりませんね。
もし、これから禁煙にチャレンジするという方で、禁煙後に欝病のような症状がでた場合には、「
これは禁煙欝のせいだ」と、
完全に100%禁煙欝のせいにしてしまうくらいの心持ちでいいと思います。
気持ちの落ち込んだ時などは「何かのせい」にするとかなり気が楽ですし、もうあることないことも全部まとめて「禁煙欝くん」のせいしてしまいましょう。
罠に掛かって深みにハマることがなければ、あとは
時間で解決する問題になってくると思います。